Voice Library in Japanese
03/07/2026
ニュースレター No.259
2026年3月1日
3月です。まだまだ頬にあたる風は冷たいですが、木々の枝先は緑の芽をつけ始め、夜になるとカエルの合唱がきこえるようになりました。春の訪れを告げる和菓子として日本人に親しまれている草餅。今はよもぎを使いますが、平安時代は春の七草である母子草を練りこんだ節句菓子でした。歌人の和泉式部も我が子に草餅を送っています。
《前書き 「手筥(てばこ)にくさもちひ(草餅)入れて奉る」》
「花のさと心も知らず春の野に いろいろつめるははこもちひ(母子餅)ぞ」
(和泉式部)
中国では旧正月を過ぎたあとに柔らかいよもぎのお団子、青団という点心が作られます。 ベトナムでも、もち米をまぶして蒸した母子草のお餅がおやつや朝ごはんに人気だそう。よもぎとは関係ありませんが、アメリカでは3月17日に緑色の服を身に着け、緑のお菓子を食べる聖パトリックデーがあります。春の陽気にうきうきする心は、人類共通なのでしょう。
「両の手に桃と桜や草の餅」 (松尾芭蕉)
あたたかな日差しが人々の心にも穏やかさを運んでくれますように。
メンバーによる定期訪問朗読報告
2026年1月3日 土曜日
訪問先: 日系マナー
読んだもの:
ひらがな暦(おーなり由子)より 「なまはげ」「かまくらまつり」
古典落語100席(立川志の輔 編) より 「そばの殿様」
01/01/2026
ニュースレター No. 257
2026年 1月1日
明けましておめでとうございます。みなさま、よいお正月をお迎えのことと思います。
シアトルの大晦日は、北米最大というドローンと花火を組み合わせたカウントダウンショーが計画されていましたが、朝からの霧が夕刻からますます深くなり、残念ながらドローンのパフォーマンスは中止になってしまいました。それでも、霧の中で一転して幻想的になった花火ショーですが、集まった人々は賑やかな年越しをしました。
一月の異称の一つ「初見月(はつみづき)」。「見」には、人と会うという意味もあります。昨日までと変わりはなくても、年が明けると、見るものも、出会う人も、「今年初めて」になります。そう思ってみると、見慣れたものでも、いつも会う人でも新鮮に感じられます。この一年、新しいどんな出会いが待っているのか、どんな新しい体験をすることができるのかと思うと、胸が弾みますよね。そしてよく知られている「睦月(むつき)」。身分の上下なく、老若男女、親族一同が集まって睦び(仲良くし)あう月の始まりです。
年末には山間部では、かなりの降雪が見られました。例年訪れているカナダのウィスラースキー場でも美しい雪景色になりました。
『 限りなく 降る雪何を もたらすや 』
(西東山鬼)
いつ止むかわからない程に降り続く雪。この雪は、この世に何をもたらすのであろうか、いや、もたらしてほしい。2026年こそ、世界に平和がもたらされますようにお祈りいたします。新年もみなさまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
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