R.project school
12/02/2017
ディスカッション報告(投稿者:丹埜)
R.projectメンバーと教育に携わる方々とのディスカッション、討論、プレゼンテーション、等々、ご紹介していきます。
教育にまつわるパネルディスカッションや委員会は多い中で、R.projectは「勉強の目的をゼローベースで問い直す」こと、「既存教育の中にいる学生や教員も含めて話し合うこと」を特徴にしていきたいと思います。
昨日は高校生、大学生、若手社会人、教員、保護者、学生たちのサッカー指導者という、バリエーション豊かなメンバーでディスカッションを行いました。
最初にR.projectの教育事業のブログを読み、その内容について自由に意見交換や議論を行うと言う内容。
印象に残ったやり取りをご紹介します。
①方法と目的の違い
国語の先生→(生徒に対し)○○君は勉強の目的はなんだと思う?
高校生→僕は将来プロのサッカー選手になりたいので、そのために行かなければいけない大学に入るために勉強しています。
丹埜→それは立派な動機になっているけど、本来プロのサッカー選手になるなら、サッカー技術はもちろん、言語、チームワーク、メンタル力、心理学、セカンドキャリアについての考え方など、直結することがたくさんあるよね。
今やっているテスト勉強は、大学のチームでサッカーをやるためにはつながっているけど、本来なりたいことへのレベルアップにはつながっていないね。
数学の先生→○○君が言っているのは方法のことであり、目的とは違うのかもしれないね。勉強の目的がプロのサッカー選手ではなく、方法論として勉強をしていると言うことだと思う。
★僕はこれが学校教育の大きな問題の一つだと思っています。
「良い企業や大学に入る」という目標に対して、勉強をすることが方法論としては明確になっているからこそ、学校教育が実際に良い企業で活躍するための能力を養っていなくても、それが問題視されないことです。
②既存の教育ありきで考えない
大学生→勉強をすることで、忍耐力はつく。生きていく上では忍耐力も必要なので、勉強の成果と言えるのではないか。
丹埜→それなら、牢屋に5年間いた人はどうだろう?彼はその間にきっと退屈さに対する忍耐力はつくと思うけど、だからと言って「牢屋が良い学習環境」と言うだろうか。
★これは多くの大人から聞く意見です。
既存の学校教育に意味があるかについて、忍耐力がつくと言うこと以外でも、「学ぶ姿勢によって意味があるかどうかが決まる」、「社会に出て役に立つ瞬間もあるから意味がある」、等々。
こういう意見は、既存の教育ありきの意見です。
牢屋の例で言えば、5年間何も考えずにすごしていた囚人と、牢屋の中でも何かを学ぼうとアンテナを張っていた囚人ではアウトプットが違うだろうし、実際牢屋という環境でも社会に復帰したときに何かが役立つ局面もあると思います。
でもだからと言って、牢屋の5年間以上に良い教育環境を思いつかない人はいないはずです。
牢屋の中にも価値を探すことが大事なのか、それとも牢屋以外の学習環境がないかを問い直すのか。
今回は「学校教育の意味を問い直す」という趣旨のディスカッションで、現役の教師が2名参加してくれました。まだ教育事業を始めていない僕たちの意見をしっかりと聞いてくださり、当然異論もある中で、それでも自分たちの普段の指導を振り返りながら本当に必要な教育とは何かについてご意見もいただきました。
こういう先生方が自分たちの本当にやりたいことを自由に実践できるように、日本の教育基本法はぜひとも実社会により近づいて欲しいと思います。
06/02/2017
<教育事業を開始します>
R.projectは社会の固定概念にとらわれず、物事の本来のポテンシャルに可能性を見出すチームです。日本のポテンシャルを信じているからこそ、それに蓋をする固定概念に問題提起することに情熱を持っています。
今までは地方地域やそこに点在する遊休施設の活用というテーマに取り組んできました。
これからは日本の教育の固定概念にチャレンジします。
何をやるのか
既存のカリキュラムにとらわれないインターナショナルスクールを、日本全国に展開します。
✓実社会で役立つカリキュラムを取り入れます。
コミュニケーション、言語、プロジェクトマネジメント、テクノロジー、アート など。
その他、実社会で本当に必要な力とは何かを考え、カリキュラムに取り入れていきます。
✓高校をやります。
既存のカリキュラムにとらわれない学校をやろうとすると、義務教育の中では難しいので、高校をやります。
✓インターナショナルスクールをやります。
日本は世界有数の経済大国でありながら、英語で授業が行われたり他国の子供たちと学んだりする機会がほとんどありません。
インターナショナルスクールを一部の富裕層のためではなく、もっと多くの日本人にとって選択肢になるようにします。
✓地方でやります。
R.projectは10年前の創業以来、地方地域で事業を行ってきました。教育の選択肢が極端に少ない地方地域において学校を運営し、本質的な地方創生を目指します。
✓ボーディング制(寮制)にします。
自社の合宿所を学校の拠点にします。R.projectはドミトリー運営を本業とする会社です。日中の授業に負けないくらいの体験を子供たちに提供します。
なぜやるのか。
日本の教育があまりにも社会とかけ離れていると感じるからです。
日本の教育は文科省が策定する学習指導要領に基づいて作られています。高校や大学に進む人が少数派だった時代に、研究を深める目的で作られた高等教育のカリキュラムが、ほとんどの高校生や大学生が企業や公職に進む現代にも色濃く残っています。
中学や高校で必死になって詰め込む数学の公式、化学の元素記号、漢文の読み方、縄文時代の歴史、等々、これが本当に社会で活躍するための準備と言えるのでしょうか。
毎日使う日本語でのディスカッションを経験するよりも漢文のレ点の場所を覚えることや、いま中東で起きていることを深く学ぶことよりも縄文時代と弥生時代の土器の違いを覚えることのほうが重要なのでしょうか。
英語での会話がほとんどできないのに、英字新聞を題材にした試験問題を解かせることに意味はあるのでしょうか。
「学校で学んだことは社会で活きるべき」という、本来当たり前のことを、世の中は改めて問いなおすことを避けているように思います。学校の勉強が役に立たないなんてことはありえないという固定概念の元、現状を受け入れてしまっています。
R.projectの教育の基本理念は、「なぜ、それを学ぶのか」です。
僕たちはそれを英語でSense of whyと呼んでいます。
(Sense of という言葉は5感を表現する際に使われます。「Sense of mouth =味覚」のように)
生徒も教師も、学校で取り入れられている学びがどのように子供たちの成長につながるのか、理解している状態を目指します。
既存のカリキュラムをゼロベースで見直し、教える側が子供たちに自信を持って目的を語れる、そんな学校を目指します。
どのようにやるのか
✓通信制の制度を使います。
カリキュラムに独自性を持たせるため、通信制に分類される学校として運営します。
学校自体は通学+寮制、つまり通年で通う学校です。3年間で卒業し、通常の高校卒業資格を取得します。
✓外部との連携を強化します。
日本の教育は社会から隔離されています。僕たちの高校では、企業や大学との連携を強化していきます。
教育コンテンツの共同開発、インターンシップの受け入れ、共同事業の取り組み、企業や大学からの外部講師による授業など、日常的に共同の取り組みを行ってまいります。
✓授業料を現実的にします。
日本の既存のインターナショナルスクールは年間の授業料が年間300万円前後と、ほとんどの家庭には非現実的な選択肢となっています。
学校の2大コスト、施設と教員について工夫することで授業料を通常の日本の学校並に下げます。施設については既存の合宿施設を活用し、教員については外部との連携でコストをコントロールします。
いつからやるのか
2018年4月を目標に、遅くとも2019年4月までには開校したいと思っています。
R.projectは株式会社なので、学校法人の設立手続きを進めながら、同時進行で既存の通信制の学校と連携し学習センターとしてスタートします。
最短の2018年開校ができれば、日本が世界に注目される2020年8月、高校生たちは最終学年を迎えています。
R.projectが中心となり、共感して頂ける企業や大学、場合によっては自治体と連携を組んで行います。
--最後に、 どこを目指すのか--
僕たちは近い将来、全国から何千人の卒業生が巣立っていく姿を目に浮かべています。
彼らや彼女たちは頭でっかちではなく、社会で生きぬく力を持っています。
彼らや彼女たちは自国以外の多様な価値観に寛容な、真の国際人として国内外に羽ばたきます。
彼らや彼女たちは、活躍のフィールドは違えども、社会が呼ぶいわゆるエリートではなくても、それぞれの環境でリーダーシップを発揮します。
海外から来た彼らや彼女たちは、自分を育てた日本の社会に感謝し、いつか恩返しをしたいという正義感を持っています。
日本の彼らや彼女たちは、他国の価値観に触れたからこそ日本への愛が深まり、いつかこの国のポテンシャルを引き出したいという使命感を持っています。
本来は独創性に溢れ、そして同時に自分の価値観を他人に押し付けない寛容さを持つ国、日本。
様々な価値観、人種、宗教がより複雑に混ざり合う21世紀に、日本が独自のポジションで世界のリーダーシップを取れるように、学校と生徒たちが共に成長することを目指します。
2017年2月
学校設立準備チーム
株式会社R.project
★より詳細の説明はブログをご参照ください。
http://rprojectjapan.com/blog/article/startschool
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